災害
過去を教訓に、
未来を守る
Learning from the Past to Protect the Future
三重県は、歴史の中で何度も大きな災害に直面してきました。1944年(昭和19年)の昭和東南海地震や1959年(昭和34年)の伊勢湾台風、2011年(平成23年)の紀伊半島大水害などにより、県民の暮らしは大きな被害を受けました。
特に伊勢湾台風では、当時の金額で約1,800億円(現在の価値に換算すると8兆7,000億円規模)の甚大な被害を受け、県内全域が災害救助法の適用を受ける事態となりました 。高潮を防ぐために住民や行政、自衛隊が協力して「潮止め」の緊急工事を行い 、長島町(現在の桑名市)の全小中学生が伊勢市へ集団避難するなど助け合いの輪が広がりました。
大きな被害が想定される南海トラフ地震等の大規模地震は、いつ起こってもおかしくない状況です。また、気候変動の影響で、台風や線状降水帯などによる風水害のリスクが高まっています。過去の地震や台風で三重県が受けた被害は、自然災害に備えることの重要性を私たちに強く訴えかけています。自らの身の安全は自ら守る「自助」、地域や近所の人々と協力して助け合う「共助」、県をはじめとする防災関係機関が担う「公助」。過去の災害を教訓として、行政だけでなく、一人ひとりが自分の命を自分で守り、地域で支え合うことが、三重県の未来を守ります。
年表
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1944年(昭和19年)
昭和東南海地震
12月7日13時35分に熊野灘を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生し、大きな被害が発生しました。三重県では、地震発生後の5~15分後に8~10メートルの津波が襲った県南部を中心に、約400人の尊い命が奪われました。
この地震は戦時中の報道管制の下、被害に関する報道が厳しく制限されたことから、「隠された地震」とも呼ばれています。
(撮影:太田金典)
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1953年(昭和28年)
台風第13号
台風の上陸が満潮時刻に重なり高潮が発生するなど、死者・行方不明者のほか多数の家屋被害が生じました。
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1959年(昭和34年)
伊勢湾台風
高潮や堤防決壊によって甚大な被害が発生し、県内全域が災害救助法の適用を受けました。被害総額は、当時の金額で約1,800億円(現在の価値に換算すると8兆7,000億円規模)の甚大な被害を受け、県内全域が災害救助法の適用を受ける事態となりました。長島町(現在の桑名市)では住民、行政、自衛隊が協力し、高潮被害を防ぐための潮止め工事を実施しました。
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東海地方に甚大な被害をもたらした
伊勢湾台風1959年(昭和34年)9月に発生した伊勢湾台風は、三重県をはじめ東海地方に甚大な被害をもたらしました。特に高潮や暴風により多くの尊い命が失われ、地域の暮らしや産業にも深い傷を残しました。しかし、被災地では人々が力を合わせ、復興への歩みを進める中で、地域の絆と防災への意識がより一層強く育まれました。この経験は、防災・減災の取り組みや次世代への教訓として、今もなお受け継がれています。
(資料提供:国土交通省木曽川下流河川事務所)
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1994年(平成6年)
台風第26号
台風の影響で津市の海岸に大型貨物船が2隻座礁。周辺地域に大きな混乱をもたらしました。
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(写真提供:三重テレビ放送株式会社)
台風がもたらした巨大船の座礁騒動
1994年(平成6年)9月、台風第26号の影響で、三重県津市の岸壁から建造中の大型貨物船2隻(いずれも15万トン・全長260メートル)が御殿場海岸に漂着・座礁しました。離礁作業には莫大な費用がかかるとされ、全国的な注目を集めました。10月1日には多くの見物客が押し寄せ、周辺道路は約7千台の車で渋滞し、地域にも大きな混乱をもたらしました。この出来事は、自然の脅威を改めて人々に印象づけました。
(写真提供:三重テレビ放送株式会社)
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2004年(平成16年)
台風第21号と前線による大雨
台風第21号と前線の影響により、9月28日から29日にかけて記録的な大雨となり、県内各地で大きな被害が発生しました。
大台町(旧宮川村)では、土石流や土砂崩れによって6名の尊い命が奪われたほか、道路が決壊したことで孤立集落が生じ、約300名が、1週間ほどライフラインがほとんど機能しない状況下での生活を余儀なくされました。 -
2011年(平成23年)
紀伊半島大水害
記録的な降水量となった県南部(紀勢・東紀州)の市町を中心に、三重県内全域で土砂災害や浸水被害が発生。熊野市、御浜町、紀宝町が災害救助法の適用を受けました。県内外から8,000人近くのボランティアが駆けつけ、ゴミや泥の撤去といった清掃活動などに従事しました。
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(写真提供:三重テレビ放送株式会社)
台風第12号、あの日の教訓を胸に
2011年(平成23年)9月、台風第12号による記録的な豪雨が三重県南部を中心に大きな被害をもたらしました。熊野市や紀宝町では土砂崩れや河川の氾濫が相次ぎ、多くの人々が避難を余儀なくされました。それでも、自衛隊やボランティア、地域住民が力を合わせ、復旧活動が行われました。この経験は、自然と共に生きる三重県にとって大きな教訓となり、命を守る備えと助け合いの大切さを今に伝えています。
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